公益財団法人茨城県アイバンク設立40周年記念式典
概要
【目の不自由な人のために愛の光を】茨城県アイバンク(方波見正理事長)は昨年、設立40周年を迎えた。1982年6月に県内ライオンズクラブの総意によって全国33番目アイバンクとして設立され、これまで、視覚障害のある人が角膜移植によって光を取り戻せるよう、ドナー(角膜提供する人)とレシピエント(角膜移植を待つ人)の架け橋を担ってきた。全国54のアイバンクの中でも活動が盛んで2022年度のドナー登録数は894人で全国トップ、献眼者数は28人で全国4位となっている。開設以来の累計登録者数は22年度時点で5万4905人となり、角膜移植数は720人(1147枚)に上る。設立40周年記念式典は6月24日、水戸市三の丸の水戸京成ホテルにて開かれ、式典に先立ち大井川和彦知事が講演を行いました。
公益財団法人茨城県アイバンク設立40周年記念式典 | |
---|---|
日時 | 令和5年6月24日(土)15時~19時 |
会場 | 水戸京成ホテル2階瑠璃の間 |
内容 | 14時~15時:受付 15時~16時:記念講演 16時~17時:設立記念式典 17時~19時:祝宴 |
主催 | 公益財団法人茨城県アイバンク 〒310-0852 水戸市笠原町489 茨城県メディカルセンター本部3F TEL 029-306-9390 |
次第 | |
---|---|
司会 | 常任理事 田所祐次 |
第1部 記念講演 |
・主催者挨拶 理事長 方波見正 ・記念講話 献眼者ご家族様 岡野良男様 ・記念講演 茨城県知事 大井川和彦様 「茨城県政全般について」 ・謝辞 副理事長 佐野欣一 |
第2部 設立記念式典 |
・開会の辞 ・黙祷 ・挨拶 理事長 方波見正 ・感謝状の贈呈 茨城県知事 大井川和彦様 ・来賓祝辞 茨城県知事 大井川和彦様 水戸市長 高橋靖様 ライオンズクラブ国際協会333-E地区ガバナー 渡辺博様 ・来賓紹介 ・祝電披露 ・閉会の辞 |
第3部 祝宴 |
・開会の辞 ・主催者挨拶 理事長 方波見正 ・祝辞 ライオンズクラブ国際協会333-E地区ガバナーエレクト 齊藤正行様 ・乾杯 茨城県保健医療部長 森川博司様 ・歓談 ・閉会の辞 |
祝辞
このたび、公益財団法人茨城県アイバンクが設立40周年を迎えられましたことに心からお祝い申し上げます。
茨城県アイバンクの皆様方は、昭和57年の設立以来、献眼活動の推進に取り組まれ、これまでに県内で54000人以上の方が献眼登録されております。
本県のアイバンク事業が大きく伸展してきましたのは、角膜を提供された方々の崇高なお気持ちはもちろんのこと、今日に至るまでの、茨城県アイバンクの皆様方の並々ならぬご尽力の賜物であり、深く敬意を表する次第であります。
角膜移植を希望している方に光を届けるため、今後とも移植医療の普及啓発に、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げますとともに、茨城県アイバンクの益々のご発展と、皆様方のご健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
茨城県知事 大井川和彦
祝辞
公益財団法人茨城県アイバンク設立40周年を迎えられ心よりお祝い申し上げます。
また長きに渡り、貴団体に貢献されてきた、方波見正理事長をはじめ、役員の皆様、事務局の皆様の功績を讃えるとともに、敬意を表するしだいであります。
公益財団法人茨城県アイバンクの皆様には、日頃から目の不自由な人の為に献眼登録の啓発活動を通じて、視覚障害のある方が一人でも多く角膜移植を受けられるようにと日夜ご努力されている事に深く感謝申し上げます。
ライオンズクラブは、1925年に開催されました第9回ライオンズクラブ国際大会にて、ヘレン・ケラーが「ぜひ盲人のために暗闇と戦う騎士になってください。」と支援を訴えて以来、目の不自由な人々に奉仕し、1世紀近く経ったこれからもライオンズクラブは使命を果たし続けて参ります。
結びに、貴団体の益々の発展を心よりお祈りいたします。
ライオンズクラブ国際協会333-E地区 地区ガバナー 渡辺博
ごあいさつ
県アイバンクは、ライオンズクラブの目の不自由な方々への支援事業として1982年6月に生まれ、昨年設立40周年を迎えました。現在、県内ライオンズクラブの全会員をはじめ、行政機関、その他多くの個人、法人、団体の献眼にご理解のある方々のご支援とご協力をいただきながら献眼活動を推進してまいりました。献眼、移植に関しては、筑波大学付属病院を中心とした、県内医療機関の眼科医の先生方の24時間体制でのご支援ご協力を賜り、一人でも多くの目の不自由な方々が、光を取り戻せるよう、手をさしのべることを、事業目的として日夜活動しております。これからも皆様とともに開かれた奉仕団体として、活動して参りますので、ご支援ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。
公益財団法人茨城県アイバンク 理事長 方波見正
アイバンクってこんなところ
ドナー(角膜を提供する人)とレシピエント(角膜移植を待つ人)の架け橋の役目をするところです。全国に54のアイバンクがあり、レシピエントの手術が円滑に行われるよう眼球の提供をしてくださるドナーの登録を行なっています。
献眼登録方法は?
- お住まいになっている各都道府県のアイバンクへ電話をする
- アイバンクから眼球提供登録申し込みハガキが届く 眼球提供登録申し込みハガキが届きますのでご家族ともよく話し合ってご記入の上ご返信ください
- アイバンクから献眼登録カードが送られます 献眼登録カードは常時携帯してください
県内の協力医療機関・病院
- 筑波大学医学医療系眼科(つくば市天久保2-1-1)
- 水戸赤十字病院(水戸市三の丸3-12-48)
- 水戸済生会総合病院(水戸市双葉台3-3-10)
- 水戸協同病院(水戸市宮町3-2-7)
- 小沢眼科内科病院(水戸市吉沢町246-6)
- 日立総合病院(日立市城南町2-1-1)
- 土浦協同病院(土浦市おおつ野4-1-1)
- 茨城西南医療センター(猿島郡境町2190)
- 友愛記念病院(古河市東牛谷707)
- 東京医科大学茨城医療センター(稲敷郡阿見町中央3-20-1)
アイバンクの歩み
1925年(大正14年) |
---|
アメリカ・オハイオ州のライオンズクラブ国際大会でヘレン・ケラー女史が「暗闇と戦う盲人のための騎士になってください」と呼びかけたことに始まりました。以来、ライオンズクラブは視覚障害者福祉や視力保護の活動に取り組んでいます。 |
1944年(昭和19年) |
アメリカのニューヨーク市に世界初のアイバンクが設立されライオンズ活動開始、角膜斡旋のアクティビティが展開された。 |
1961年(昭和36年) |
アメリカ5クラブが、全米のクラブに呼びかけ各地にアイバンク設立の動きが進む。 |
1963年(昭和38年) |
慶応大学病院と順天堂大学病院に初のアイバンクが設立され大阪でもアイバンクがスタートした。 |
茨城県アイバンク年表
1982年(昭和57年) |
---|
6月全国で33番目の茨城県アイバンク設立。初代理事長 清水武男(水戸西ライオンズクラブ)。県内LCメンバー一人5000円の拠出金により1000万円を設定 |
1983年(昭和58年) |
笠間LCにおいて献眼第一号発生。アイバンクの利子運営による健全財政確立を図るため財団基金としてメンバー一人当たり10000円の募金を積極重点事業として今日の基盤を確立。運営開始当初の献眼発生時協力病院・水戸赤十字病院・筑波大学附属病院眼科・東京医科大学霞ヶ浦病院眼科・古河友愛記念病院の4病院 |
1985年(昭和60年) |
基金5000万円、登録者10000名突破。献眼者は30名を超える。この年に城北病院の協力を得て昼夜献眼24時間対応の体制を整えた。 |
1987年(昭和62年) |
献眼登録者15000名に達する。登録者が全国10番目に位置した。 |
1988年(昭和63年) |
各LCの継続的協力の下、基金6600万円に、献眼登録者17000名、献眼者62名となる。 |
1990年(平成2年) |
水戸市内LCの移転に伴い、LC事務局の一角を借りアイバンク事務局を設置し専従事務局員を置く。 |
1992年(平成4年) |
設立10周年を迎える。登録者20000人突破、献眼者112名となる。奥田俊亮ガバナー(元理事長)時の水戸キャビネットがアイバンクに活発な活動を行い、基金1億円達成の目標を立てる。 |
1995年(平成7年) |
運営助成金としてLCメンバー1人1000円を拠出することが決まる。阪神淡路大震災発生。 |
2000年(平成12年) |
茨城県アイバンク基金1億円達成。献眼者23名。 |
2001年(平成13年) |
献眼顕彰碑建立。細田ガバナー(水戸東LC)の元、県内全クラブからの建立資金の拠出をいただき水戸千波公園「少年の森」顕彰碑が完成。2代目理事長に奥田俊亮(水戸西ライオンズクラブ)が就任。 |
2002年(平成14年) |
小沢眼科病院(水戸市五軒町)に事務所移転。夜間の献眼体制を城北病院からアイバンクの携帯へ転送し事務局員が24時間管理することとなる。 |
2007年(平成19年) |
創立25周年記念式典を水戸短期大学記念館大ホールにて開催。 |
2011年(平成23年) |
東日本大震災の影響により小沢眼科内科病院(水戸市吉沢町)へ事務所移転する。 |
2012年(平成24年) |
創立30周年を迎える。創立30周年記念式典・フォーラム講演会を水戸プラザホテルにて開催。 |
2013年(平成25年) |
公益財団法人へ移行。理事15名評議員13名監事2名の体制となる。献眼協力病院・筑波大学附属病院・日立総合病院・水戸赤十字病院・水戸済生会総合病院・水戸協同病院・小沢眼科内科病院・土浦協同病院・茨城西南医療センター・友愛記念病院 |
2014年(平成26年) |
3代目理事長に平田石根(土浦環ライオンズクラブ)が就任。献眼者536名。 |
2016年(平成28年) |
平成28年8月31日財政的運営基盤の強化として個人法人問わず税務申告により寄付金控除の対象となるよう「租税特別措置」の許可を受けた。 |
2017年(平成29年) |
臓器移植法施工20周年記念第19回臓器移植推進国民大会において茨城県アイバンクの功績に対し厚生労働大臣から感謝状の贈呈があった。 |
2018年(平成30年) |
理事25名評議員12名監事2名の体制となる。 |
2020年(令和2年) |
一般社団法人茨城県メディカルセンター内3階へ事務所移転。 |
2022年(令和4年) |
4代目理事長に方波見正(鉾田ライオンズクラブ)が就任。 |
2023年(令和5年) |
5月10日(一社)茨城県建設業協会と協力協定締結。5月10日(一社)茨城県老人福祉施設協議会と協力協定締結。 |
公益財団法人茨城県アイバンク役員
相談役 | 平田石根 |
---|---|
理事長 | 方波見正 |
副理事長 | 大鹿哲郎 佐野欣一 |
常任理事 | 小沢忠彦 田所祐次 中川原勇 下川利澄 |
理事 | 加畑隆通 岡本芳史 板垣秀夫 須鎌祥行 佐々木孝夫 小吹勇 横須賀正留 篠塚洋一 小島昇 武藤博光 新井利之 藤森結花 櫻山和明 井川コヅエ 岡野良男 飯塚一好 海老原猛 井川孝彦 |
監事 | 村居幸夫 鈴木寿久 |
評議員 | 加治優一 岡本史樹 平岡孝浩 佐藤正樹 加藤明博 髙木敏 根本公夫 大本雄一 狩野良和 寺田文彦 長塚威 |
Hitachinaka Best 56373 1R-2Z Dist.333-E, JAPAN